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2008年5月

2008年5月18日 (日)

メンツ

昨年の暮近くの「小学館サライ著作権侵害裁判」が「近々和解するらしい」という話に続いて、今年3月小学館関係者から「上層部は既に諦めた」という情報を耳にした。
それにしては、先方の弁護士からの主張は相変わらずで、昨年10月、現編集長が担当編集者8人へのアンケート調査と称した書面30頁を含む超大作反論に引き続き、3月にはそれを遥かに上回る超・超大作の書面が届いた。
中には上智大学法科大学院教授であるが、偶然オイラと一文字違いの加藤雅信氏による昨年5月30日の東京地方裁判所の判決についての「鑑定書」なるものまで含まれる始末で書面を確認するだけでも大変な作業であった。

そんな中、とある会合の席で某写真団体メンバーに小学館上層部からこの裁判について「顧問弁護士としてのメンツがありますから……」という言葉が伝えられたと直接本人から聞いた。
先の小学館関係者からの「上層部は既に諦めた」という情報と総合すると、「小学館上層部は既に諦めたけれど弁護士が小学館の顧問としてのメンツがあるから裁判は続いている」とも読み取ることが出来る。
もっとも、これも「強欲写真家」と一緒で、情報操作の一環かもしれないけれど、それにしても、メンツとはねぇ~。
メンツに振り回されるこちらの身にもなって欲しいものであるが、控訴審裁判の方は、そんなことには関係なく、判決の方向へと着々と進んでいる。

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2008年5月16日 (金)

強欲

出版社が集まる、とある会合で「強欲カメラマン」云々ということが話題にされていたそうだ。これは伝聞などではなく、この会合に出席した某編集者から直接訊いたものなので間違いはない。
オイラの小学館との裁判について知っていたこの編集者は、オイラのことを指していることはすぐに分かったと言っていた。

それにしても「強欲」とは言ってくれるじゃないか!
ホントに「強欲」なら、なにも多くの仕事を失う覚悟(実際、失っているが)で日本を代表する大出版社の一つに対して裁判など起こすわけがない。
アメリカ並に数億円との判決が出るのならまだしも、どう考えても日本の司法制度の下では割に合わないから……。

提訴したのは、著作者に無断でサライに掲載された写真を、社内外で有効利用するという名目でデジタル化し、勝手にフォトエージェンシー業に利用しようとしていたからに他ならない。
しかも、オイラの他に100名以上の写真家にこの可能性があることも分かったから、なおさらである。

無断複製とともに多くのポジフィルムも紛失されてしまったため、多くのフォトエージェンシーや写真家協会が使っている「写真ネガ保険」適用の際の最低価格であるポジフィルム1点15万円で損害賠償を起こしたわけなのだが、昨年の東京地方裁判所の判決では2万円との判決であった。

「お前のものは俺のもの、俺のものも俺のもの」とするジャイアン的出版社とどっちが「強欲」なのか、よ~く考えてみよう!

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2008年5月15日 (木)

ポジフィルムの価値

昨年5月30日の東京地方裁判所の判決では、ポジフィルム1枚の価値を2万円と認めた。
請求の15万円からするとずい分と安い判決ではあるが、何かにつけて企業に有利な判決が出ることが多い日本の民事裁判ではいたし方があるまい。

しかしながら、今年に入って、小学館が借り受けたポジフィルムを紛失した際の賠償金を「お詫び金」と称してポジフィルム一点について10万円を支払った事実が判明している。
しかもこれは、役員が決定に関わっているから、ポジフィルム紛失時の小学館としての正式な「賠償額」ということになる。

小学館でポジフィルムをなくされた皆さ~ん、ポジフィルム1枚の価値は10万円ですからね~。

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